今年のお花見の場所、もう決めましたか?来月にはGWをひかえ、雪解けの進む秋田でもまもなく桜が見頃をむかえます。
今回は羽後町に住んでいる方にインタビューを実施。実際に足を運び撮影した現地の様子とともに、羽後町の桜の魅力をお伝えします!今週末は少し遠出をして、羽後町の桜を見にいきませんか?
《羽後町のお花見スポット》
・アルカディア公園:200本の桜が咲き誇る!子どもと遊べる県内屈指のお花見スポット
・ひばりのグラウンド:アルカディア公園から徒歩5分!小学校横に広がる桜並木
・一本桜:明治地区に突如あらわれる巨大な桜
・八反田(はったんだ)公園:羽後町の開花標本木!?
・三輪陸上競技場:車道を一本入ると現れるお花見スポット
・松と桜の合体木:ここでしかみられない!?松と桜の摩訶不思議な共演
・河川敷の桜:桜越しに田園風景が広がるドライブルート
・太平山(たいへいざん)の幻の桜:滅多に見られない、人知れず咲く桜
・みはらし荘:背後に鳥海山を臨む絶景スポット
・西馬音内川沿いの桜:散策しながらのお花見ならココ!
羽後町最大級のお花見スポットといえば…?
・アルカディア公園:200本の桜が咲き誇る!子どもと遊べる県内屈指のお花見スポット
羽後町のお花見スポット、最も多くの方が名前を挙げたのがアルカディア公園です。新成地区にある公園で、樹齢30年ほどの桜が約200本植えられています。隣に位置する足田堤(たらだづつみ)ではフナ釣りをしながら桜を楽しむこともできます。無料駐車場も完備しており、ゆったりとお花見をするには最適な場所です。
桜にかこまれた足田堤。奥に見えるのがアルカディア公園(2024年4月5日撮影)
アルカディア公園の桜のつぼみ(2024年4月5日撮影)
隣接する宿泊施設「としとらんど」社長の佐藤康雄さんによると、アルカディア公園は30年ほど前に浚渫工事(しゅんせつこうじ)をきっかけにできた公園で、桜の樹は当時植えられたもの。広大な敷地に遊具が設置されており、公園が堀に囲まれていて安全なことから、子連れの方もたくさん訪れるそう。広い芝生でのびのびとすごせるのが魅力のスポットです。
前年の満開の桜(佐藤さん提供)
・ひばりのグラウンド:アルカディア公園から徒歩5分!小学校横に広がる桜並木
アルカディア公園に行くならあわせてチェックしたいのが「ひばりのグラウンド」。アルカディア公園を出て羽後明成小学校の方面へ向かい、曲角で左折して少し歩いた場所にあるグラウンドです。周りをぐるっと囲んだ桜の樹齢はアルカディア公園より長く、異なる雰囲気を楽しめます。
としとらんど社長の佐藤さんのオススメの楽しみ方は、アルカディア公園の駐車場に車を停めてのお散歩。ひばりのグラウンドを通って沿道をぐるっと一周すると約30分。天気の良い日に周囲を散策するのはいかがでしょう。
・一本桜:明治地区に突如あらわれる巨大な桜
としとらんどの裏を抜け、明治地区に入ると突如現れる巨大な桜。地元民に「一本桜」と呼ばれる桜の群生です。遠くから見ると大きな一本の木に見えますが、実際はたくさんの桜が集まって生えている珍しいスポット。地元の方が家の敷地内に植えた桜とのことで、その姿は圧巻です。
・八反田公園:羽後町の開花標本木!?
明治地区に位置する八反田公園には、グラウンドをぐるっと囲むように桜が植えられています。普段は運動会など地域の行事が行われ、地域の方々が交流を深める場所となっています。公園の入り口にたたずむ「開花標本木」も必見です。
八反田公園の入り口にある開花標本木(2024年4月6日撮影)
湯沢市のお隣、三輪地区の桜名所といえば…?
・三輪陸上競技場:車道を一本入ると現れるお花見スポット
三輪地区にある羽後町文化交流施設「美里音」の佐々木さんに教えていただいたお花見スポットが「三輪陸上競技場」です。美里音から徒歩約5分の場所にある大きな陸上競技場で、桜が咲くとブルーシートを持ってお花見にくる方を見かけるそう。満開の桜を眺めながらのピクニックで、春の訪れを存分に感じられます。
・松と桜の合体木:ここでしかみられない!?松と桜の摩訶不思議な共演
美里音に勤める佐々木さんのイチオシスポットは、同じく三輪地区の公民館跡地に立つ桜の木。松の木と一緒に生えており、その姿はまるで一本の樹木のよう。なかなかみることができない、不思議な桜です。
左の写真:奥が合体木(2024年4月5日撮影)/右の写真:前年の開花の様子
開花はゴールデンウィーク頃!山間のお花見スポット
・河川敷の桜:桜越しに田園風景が広がるドライブルート
田代地区にあるのが、石沢川沿いに連なる桜並木。北沢峠を通り抜けて十字路で左折し500mほど進むと、道路脇に桜が見えてきます。田代地区の御飯処の「結心」や「あるもんで」、古民家カフェ「阿専」に行く道中で桜を楽しめるスポットです。
石沢川沿いのしだれ桜(2024年4月5日撮影)
・太平山の幻の桜:滅多に見られない、人知れず咲く桜
七曲峠(ななまがりとうげ)のスノーシェルターをくぐり、「みはらし荘」の看板で右折して進むと見えてくる二股の曲がり角。「煙岡神社」の矢印にそって進むと、沿道に桜の木が現れます。道路が整備された際に植えられたもので、品種はベニヤマザクラ。当時は約200本あった桜の木も3分の1ほどに減ってしまったそうですが、その美しさは健在です。
「幻の桜」と称される理由は、通常の積雪であれば春先になっても道路が遮断されてるため桜のある場所まで行けないこと。「今年は暖冬なので山の上の方の桜まで見れるかも?」と噂のスポットです。
「幻の桜」が咲く林道。途中から雪に覆われていました(2024年4月5日撮影)
・みはらし荘:背後に鳥海山を臨む絶景スポット
「煙岡神社」の二股の分かれ道を右方向に進むと辿り着くのが「みはらし荘」です。その絶景もさることながら、見晴らし台から後ろを振り返ると桜並木が広がります。奥には鳥海山を望み、絶景と桜が同時に楽しめるスポットです。
みはらし荘の背後には桜が。奥には鳥海山(2024年4月5日撮影)
西馬音内川沿いの桜
・西馬音内川沿いの桜:散策しながらのお花見ならココ!
最後にご紹介するのは、西馬音内地区にある西馬音内川の桜。川沿いに歩道が整備されており、日頃から散歩やランニングをする方もいる場所です。川沿いに連なる桜を見ながら、ゆったりと歩いてみるのはいかがでしょうか。
ご存知のお花見スポットは入っていましたか?インタビューにご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
羽後町の桜のチェックポイントは、地区によって開花時期が異なること。西馬音内をはじめとして横手盆地にある桜の開花時期は4月中旬ごろ。一方で、太平山や川沿いの桜の開花時期はゴールデンウィークにさしかかる頃です。お花見に行かれる方はぜひ、事前に秋田県南の開花予測をご確認ください。
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UGONEWS編集部(地域おこし協力隊|岸峰祐)