2025年8月にグランドオープンを目指す、新たな観光拠点「盆宿(ぼんやど)U」。羽後町西馬音内地区の本町通りに門を構える築180年の「旧柴与家」を改修し、“西馬音内盆踊り”と“お盆”をテーマにした複合施設をオープン予定です。プロジェクトの幅広い周知を目指し、目標金額500万円のクラウドファンディングに挑戦しています。
UGONEWSでは現在実施中のクラウドファンディングと、今年8月に開催されたプロジェクト説明会、町内で行われているパネル展示について取り上げます。
クラウドファンディングの支援を通して
支援の要請にあたっては、クラウドファンディングプラットフォーム「MOTION GALLERY」を活用。目標額は500万円。集まった支援金は、オープン予定の宿やカフェ&バーなどで使用する什器備品類の購入費に充てられるそう。クラウドファンディングの詳細やプロジェクト概要、メッセージなどは下記リンクよりご覧いただけます。
羽後町に”お盆”をテーマにした宿を
クラウドファンディングの実施に先駆け、2024年8月6日(火)に羽後町プロジェクト(旧柴与家改修事業)説明会が行われました。主催したのは、羽後町プロジェクトの推進にあたって立ち上がった「合同会社U」。羽後町内外から約80名が会場の西馬音内盆踊り会館に集い、プロジェクトメンバーの説明に耳を傾けました。
説明会には合同会社Uの代表社員が登壇。1時間をフルに使い、各プロジェクトメンバーから事業背景やコンセプト、具体的な改修計画などの説明を行いました。
新しい宿の名前は、施設コンセプトである幽・結・遊からとった「U(ゆう)」と、テーマの中心であるお盆と西馬音内盆踊りから”盆”の字をとって「盆宿 U」。それぞれのコンセプトに沿った施設を敷地内に配置します。宿だけでなくサウナ、カフェ&バー、コミュニティスペースなど多機能を持った施設が構想されています。
宿はドミトリー2部屋と個室2部屋の計4部屋、各部屋の最大定員は8名で最大32名が宿泊可能。ただ泊まるだけでなく、町内外の交流を通してコミュニティーの一員になれる宿を目指します。盆宿Uの活用や中心市街地活性化を見据えて地域おこし協力隊を受入予定。地域の子どもたちや協力隊が利用できる拠点としても整備される見込みです。
設計を務める工藤浩平建築設計事務所の工藤氏は、「今あるものをどう活用していくか」との視点を強調。「建物が一つのプロダクトとして消費される現代において、新しいものを作るのではなく既存のものを活用していくことで新しい価値が創造される。町の資源を活かし繋いでいくことで持続可能なまちづくりに貢献したい」と語りました。
地域の歴史や町の人々の愛着が詰まった建物をいかに活用していくかということは、羽後町に限らず多くの地域に通じる課題です。羽後町プロジェクトがその先進事例の一つになることを見据え、地域の人と共にまちを作っていきたいと述べました。
西馬音内盆踊り期間中にパネル展示も
旧柴与家の1階スペースにはプロジェクト概要の展示パネルを設置。地元のお祭りである「かがり火天国」や西馬音内盆踊り期間中に、来場者に対面でプロジェクトの内容を伝えました。
展示パネルでは、8月6日の説明会で紹介された内容を網羅。それ以外にも詳しい説明を加え、充実した内容です。説明会当日に参加できなかった方も、これからの羽後町プロジェクトの道筋を垣間見ることのできる機会となっています。
すでに内部から着々と工事が進む旧柴与家。これからの動向にも目が離せません。
【羽後町プロジェクトの関連リンク】
▷公式Instagram
▷協力隊の募集ページ
▷wantedly募集ページ
………………………………………….
UGONEWS編集部(地域おこし協力隊|岸峰祐)