2025年6月30日(月)の18時から、羽後町三輪地区の三輪神社にて『夏越大祓(なごしおおはらえ)』が行われました。「大祓(おおはらえ)」は心身の罪と穢れを祓い清める神事で、全国の多くの神社で6月と12月の晦日(月の最終日)に行われます。三輪神社では年に一回、「夏越大祓(なごしおおはらえ)」を実施。今回も県内外から100名以上が参列しました。
日々の積み穢れを清め、残り半年も清らかに
最高気温が30度を超えたこの日。受付ではお初穂料を納めた方に茅の輪守りが授与され、傍らで冷たい「あまえっこ」(冷やし甘酒)が振る舞われました。午後6時を前に続々と参拝者が集い、神事が開始されました。
まずは「夏越の大祓式」。知らず知らずのうちについた罪や穢れを祓う神事です。人形(ひとがた)で頭からつま先にかけて全身を撫で下ろし、罪や穢れを人形に託します。それが終わると、今度は神道のお祓い道具の一つである切麻(きりぬさ)を自分の体の左右に撒き、お祓いします。湯沢雄勝の神官の方々が大祓詞(おおはらえことば)を唱え、罪と穢れを祓い清めました。
続いて「茅の輪神事(ちのわしんじ)」。茅の輪をくぐることで、無病息災と身体健全を祈ります。左に一回、右に一回、最後にもう一度左に一回まわるという順序。今回の神事では1人ずつ全行程を行うのではなく、参列者が列をなして全員が一回りしてから次の周回に移るという形で行われました。
「夏越大祓」今年で8度目の開催に
養老年間(717~724)に大和の大神神社を勧請して創始したと伝わる三輪神社。その創始1300年を記念して行われるようになったのが今回の「夏越大祓」。今年で8度目の実施となりました。6月30日が平日となる場合もあるため、誰でも参加しやすいように午後6時開始としているそう。
神事の後には、仙道番楽の獅子頭に頭を噛んでもらって邪気払い。獅子頭を持った武田さんを前に、年配の方から赤ちゃんを抱えた方々まで多くの方が列をなしました。令和7年の残り半年もみなさま健やかに過ごされますよう。
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UGONEWS編集部(地域おこし協力隊|岸峰祐)