2025年8月9日(土)にアルカディア公園にて、「第6回ほとり食堂inうご」が開催されました!今年3月から町内で毎月開催されており、参加費は無料。十数名のボランティアメンバーのみなさんが運営を担っています。町内外からおよそ30名の参加者が集まり、世代を超えてさまざまなアクティビティやランチタイムを楽しんだ当日の様子をお伝えします!
土曜日の朝、流しそうめんで夏本番
前日の曇天からうって変わり、快晴の青空に包まれた土曜日の朝10時。今回「ほとり食堂inうご」の会場となったアルカディア公園には、大人から子どもまで参加者たちが続々と集まってきました。
午前10:00〜
まずは輪投げの練習。輪投げをたくさん入れるとお菓子優先権がもらえるとあって、輪を握る手にも気合いが入ります。近い距離から投げるので簡単かと思いきや、これが案外入らない。輪投げをしている間にも参加者は増え、気づけば輪投げの後ろに長蛇の列ができていました。
輪投げを終えた子どもたちは、ヨーヨー釣りならぬ、きゅうり釣りへ。糸と枝で作られたボランティアお手製の釣竿できゅうりを釣り上げます。まっすぐに伸びたきゅうりは、町内事業者から寄付いただいたという羽後町名産「ブラックきゅうり」。羽後町ならではの面白アクティビティにどハマりして何本も挑戦する強者も。釣れたきゅうりは味噌につけて、そのままパクリ!
午前11:00〜
開始から1時間が経ち、いよいよお待ちかね!夏の風物詩である流しそうめんのスタートです。竹で作られた筒をつたって流れてくるのはそうめんだけでなく、ミニトマト、白玉、缶詰めみかん、ブルーベリー…。流しそうめんの定義を一変させられるバラエティの豊かさに、子どもたちも目を輝かせます。満腹になると今後はコップを置いて大小の水鉄砲を手に取り、広大な公園内で好き好きに遊びまわります。
午後12:00〜
たくさん動いたあとは、ジュースやスイカで美味しく水分補給。真夏の公園で食べるスイカは格別!帰り際には開始前にたくさん練習した輪投げの本番をして、それぞれお菓子をゲット。初対面の子どもたちも、イベントが終わる頃には一緒に追いかけっこをするほどの仲良しに。ボランティアの尽力により、充実したおよそ2時間のイベントが無事終了しました。
羽後町で6度目の開催。「ほとり食堂」とは?
「ほとり食堂」は、地域の未来を育む子どもたちを中心に、大人たちが温かく寄り添いながら心身の成長を支える場を目指しています。名称に込められたのは「みんなのそばにいる」「傍らにいる」という想い。昔ながらの町内会や子ども会のように地域全体の交流を活性化させることを目標に、美郷町の市民団体「ウォランタスみさと」代表である阿部大地さんの思いと共に始まりました。三郷町では3年前から月1回の頻度で定期開催、近年は活動範囲を広げて横手市や湯沢市でも実施しています。
そんな噂を聞き興味を持ったのが、羽後町役場で働く和泉(わいずみ)さん。羽後町においてボランティア活動への馴染みがあまりないことや、育った地域を一歩離れると人の繋がりがなくなってしまうといった社会的資源の少なさなど、この町ならではの課題を感じていたそう。「ウォランタスみさと」との連携を経て、今年3月に羽後町でも「ほとり食堂」の活動を始動。「住んでいる皆がつながり、楽しむ地域づくり」を理念に掲げ、開催場所や告知方法など模索を繰り返しながら、同4月からは継続して毎月第2土曜日に「ほとり食堂inうご」を開催しています。
それぞれの関わり方で、地域とつながる一歩目に
「ほとり食堂」の特徴は、誰でも参加できること。現在は町内の小学校やこども園でチラシを配って告知していることもあり親子での参加が多いそうですが、「さまざまな世代の人が参加してくれて、会話や交流を通してまずは顔見知りになってもらえたら」と和泉さん。前回は介護をテーマに70代〜80代の方々を迎えて実施するなど、世代を超えて誰でも参加できる居場所づくりを目指しています。
また、ほとり食堂と同様に「ほとり食堂inうご」で提供される食材も、町内外の事業者からの寄付でまかなわれています。当日出される料理の調理は、地域の方々が担当。今回は流しそうめんに合わせて、旬の野菜やウインナーなどを使った揚げたての天ぷらが振る舞われました。たくさんあった天ぷらも、1時間足らずで完食。自宅で食事をするのとはまた違った、誰かと食卓を囲む時間の豊かさも、ほとり食堂の魅力の一つとなっています。
今後も子どもたちがしたいことをできる場所を実現するべく、来月にはバーベキュー、再来月には芋の子汁など、季節に合わせたイベントを計画しているそう。イベントの詳細は、町内で配られるチラシやSNSの公式アカウントで告知予定とのこと。その時々の旬を楽しみながら、地域との新たな関わりが生まれる一歩目にもなりそうです。
まずは告知に記載されている申込フォームや電話、公式SNSから事前申し込みをして、9月以降の「ほとり食堂inうご」に参加してみてはいかがでしょうか?「1人で参加するのはちょっと緊張するな…」という方、「新しいことにチャレンジしたい!」という方などは、ボランティアとしての参加もオススメですよ。
【お問合せ】
下記QRコードまたは告知に記載の連絡先より、参加申込いただけます。
*食材の寄付や寄付金も随時受付中とのこと。ぜひ一度お問合せください!
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UGONEWS編集部(地域おこし協力隊|岸峰祐)