去る1月19日(火)。羽後町に大雪・風雪・なだれ、低温注意報が発令されていましたが、1月21日(木)現在は低温注意報を除き解除されました。秋田県南エリアはここから1週間は寒気の流れ込みが弱まり、寒さは少し緩むようです。
ただし油断は禁物です。積雪の多いエリアでは融雪による路面悪化や落雪、雪崩などに注意が必要です。また夜間の水道や路面凍結には、引き続き十分注意しましょう。
年末から続いていた爆弾低気圧の心配はなくなりましたが、例年最も積雪量が多いのが2月。これからくるかもしれない豪雪に備えて、現在発表されている羽後町の豪雪対策や積雪関連の情報をまとめてみました。
町の積雪状況と豪雪被害について
羽後町の1月20日(水)現在の積雪状況は以下の通りです。
⚫︎西馬音内地区 159cm
⚫︎田代地区 182cm
⚫︎仙道地区 219cm
今年は、例年より降雪量が少なかった昨年とは比較できないほどの積雪が観測されています。
豪雪警報が解除されたとはいえ、今後も余談を許さない状況が続きそうですので、雪による事故には十分気をつけて生活しましょう。
【豪雪被害はこんなところにも】
県内では、羽後町も含め大雪による家屋の倒壊や雪下ろし中の事故が多発しています。
雪害は現在も拡大しており、町の農家さんにも大きな被害が及んでいます。
ハウスを保有している農家さんのほとんどが、ハウス倒壊などの被害にあっているそうです。
(出典:JAうご公式ブログなど)
秋田県南地域では、なんと1,000棟ものハウスが被害を受けている見込みがあるのだとか。
写真を見る限りでも、農家さんにとって本当に危機的な状況であることがうかがえます。
こうしたニュースを耳にするととても心が痛みますが、町の現状を皆さんにお伝えすることで何か支援につながるようなことがあればと切に願います。
ハウスの被害状況についての詳細は、以下のJAうご公式ブログよりご確認いただけます。
町の雪害対策とお願い
羽後町では、1月4日(月)に羽後町豪雪対策本部(羽後町企画商工課内)が設置され、豪雪被害の確認を急いでいます。また羽後町建設業協会による雪下ろしの斡旋のほか、社会福祉協議会による高齢者世帯の除雪支援、災害派遣された自衛隊の協力による高齢者住宅の雪下ろし作業が行われ、町の雪害を最小限に抑える取り組みが進められています。
【雪下ろし中の転落事故や落雪での巻き込み事故が多発しています】
雪下ろしをする際には、以下の注意事項を守り安全に作業しましょう。
⚫︎命綱やヘルメットを着用しましょう
⚫︎はしごをロープなどでしっかりと固定しましょう
⚫︎2人以上で行いましょう
⚫︎やむを得ず1人で作業をする場合は、ご家族や近所の方に声をかけてから行いましょう
⚫︎軒下を通行する際には屋根からの落石に十分注意しましょう
⚫︎携帯電話を持ち歩きましょう
事故防止のためにも、町民の皆さんのご協力どうかよろしくお願いいたします。
町内での除雪ボランティアや有志活動について
現在、町内では「堀回地区」「仙道地区」ふたつの地域で除雪のボランティアが活躍中です。空き家や高齢世帯の積雪による倒壊が心配されますので、気になる方は何かが起きてしまう前に以下まで問い合わせてみてはいかがでしょうか?
元西公民館 TEL.0183-62-2296
仙道公民館 TEL.0183-58-7001
お互いさまスーパー 仙道てんぽ TEL.0183-68-2229
【自衛隊災害派遣へのおもてなしが賞賛を浴びています】
先日、災害派遣のため羽後町へ除雪支援に来てくださった陸上自衛官の皆さん。町内各所で除雪作業に励んでいただいた自衛隊の皆さんに感謝の気持ちを込めて、道の駅うご端縫いの郷が納豆汁100人分・おにぎり250個・煮卵などを提供したことがSNSで話題となり、全国から賞賛の声が届いています!
同じく町内のおそば屋さん彦三の店主と関係者の皆さんも、陸上自衛官の皆さんにそばを提供したことが陸上自衛隊の公式Twitterで紹介されています。
雪害による悲しいニュースが多い中、こうした前向きなニュースを聞くと心が温かくなりますね。
陸上自衛官の皆さんはもちろん、それを支える町の助け合い精神にも感謝です。
寒冷地経費助成金制度のご案内
羽後町には、町内で生産・製造、加工を行っている工場の事業者の方が受けられる助成金制度があります。
以下の要項をご確認の上、詳しくは羽後町企画商工課商工担当までお問い合わせください。
【交付条件】5人以上の従業員を雇用している事業者で、積雪対策もしくは直接除雪する場合、または委託による除雪をする場合
【添付書類】雇用保険に加入していることが明記された書類の写し
【助成金額】1事業所5万円
【申請・問い合わせ先】羽後町企画商工課 商工担当(0183-62-2111 内線211)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
記者:UGONEWS編集部