2022年2月14日(月)、羽後町の地域おこし協力隊に新たなメンバーが加わりました。学校のキャリア教育事業に取り組んでいる愛知県出身の黒田純代さんです。着任日の2月14日はなんと黒田さんの誕生日。なんだか不思議なご縁を感じます。今回は、黒田さんが羽後町の協力隊として活動することになったきっかけや今後の町での取り組みについてご紹介します。
黒田さんのプロフィール
黒田さんのプロフィールをご紹介します。
【氏名】黒田 純代(くろだすみよ)
【職業】小中学校におけるキャリア教育事業のファシリテーター
【出身・在住】愛知県出身・2022年2月~羽後町在住
【趣味・特技】神社仏閣巡り・読書
【休日の過ごし方】神社巡り・岩盤浴・公園での読書
【好きな食べ物】麺類
羽後町の地域おこし協力隊へ応募したきっかけは?
ー黒田さんが羽後町の地域おこし協力隊へ応募したきっかけを教えてください。
羽後町の協力隊に着任する前は、愛知県で学習塾を経営していました。その当時、自分が本当に求めている教育方針と子どもたちの親御さんに求められている教育への姿勢が異なることに違和感を感じていました。それでも、70歳くらいまではその仕事を続けるつもりでいたんですけどね。去年の3月頃に色々な出来事が重なり、今が変わるタイミングだと心を決めました。
もともと色々な土地を巡ってみたいという思いもあったので、移住サイトで情報を集めてみることにしたんです。そこでたまたま見つけたのが、羽後町の協力隊募集情報でした。募集内容も教育に関わるものだったので、今の仕事に共通している点に魅力を感じ、まずはお試し協力隊の制度を利用して2泊3日で現地に行ってみることにしました。全く知らない土地でしたし、雪の心配もあったので正直不安でしたが、その期間でお会いした町の人たちの芯の太さや羽後町愛を肌で感じて、熱意を持ったこの人たちと一緒にこの町で活動してみたいという思いが湧いてきました。
それに、食べ物がとても美味しかったんです!初日は阿専さんに宿泊したんですが、そこで食べたいぶりがっこ入りの里芋のポテトサラダにハマってしまい、愛知へ帰ってからも秋田で買ったいぶりがっこを使って再現して作っていました。2日目にはあうんへお邪魔し、内陸なのにお刺身が美味しいことに本当に感動しました!お酒も好きなので、こっちだと美味しいお酒を気を使わずに飲めるのも嬉しかったです(笑)
ー長年続けてきた仕事を辞めることに不安はなかったんですか?
辞めることを決意した時点では、次にどんな活動をするのか全く決めていませんでした。だけど、そういうのって自然と導かれるものだと思っていたので、不安はあったけど、なんとかなるという前向きな気持ちの方が大きかったです。それに、今までは仕事をいくつも掛け持ちして走り続けてきた人生だったので、一旦足を止めてみたかったという思いもありました。
仕事を辞めていた期間は、色々な土地へ足を運びました。これまでは仕事で忙しかったので、なかなか行けない遠い場所だと思い込んでいた土地も、実は意外と身近な場所なんだと気づきましたね。だから愛知から何百キロも離れた羽後町を選ぶことができたんだと思います。
羽後町での活動内容は?
ー黒田さんはこれから羽後町でどんな活動をする予定ですか?
羽後町では、主に小中学校のキャリア教育事業に取り組みたいです。内容としては、「ドリームマップ」というものを作成して、自己認識や自分のなりたい姿をアウトプットしてもらうというものです。この活動自体は、もう10年近く続けています。
学校で子どもたちと接することができるのはたった1日限りですが、その1日で子どもたちの何かになるものを残せていると実感しています。なので、羽後町の小中学校にもこうしたライフワークについて考える取り組みを提案したいんです。学校内で活動することができれば、よりたくさんの子どもたちに体験してもらえるので。
ちなみにこのドリームマップは、職業に関する夢についてというよりは「この先どう生きたいか」を見える化するためのものです。なので、子どもたちだけでなく大人のライフワークを考える機会も作っていきたいと思っています。これからの人生にワクワクしている大人の姿を見れば、子どもたちの姿勢もきっと変わります。そういう大人がたくさんいる環境で子どもたちが成長していってほしいなと思います。
ー羽後町で実現したいことはありますか?
この町を「やりたい!」という気持ちを持つ人でいっぱいにしたいです。オープンに夢を語れる町にしたいんです。それはどこかで何かをするという具体的なものでなくても、日常的にそういう会話が溢れるような環境を作りたいですね。
ー羽後町に来てから楽しみにしていることはありますか?
自然が好きなので、この土地の自然を見てみたいです。雲海とか半円の虹とか。あとは、地域の伝承文化や昔話とかにも興味があるので、そういうのも知りたいです。ファンタジーとかミステリー系の小説が好きなので、そういった地域に伝わるものにワクワクするんですよね。それから、地元ならではの料理なんかも食べてみたいですね。ちょっと変わったような美味しいものとか。
黒田さんからメッセージ
ー最後に、黒田さんから町民のみなさんへ一言メッセージをお願いします。
羽後町へ来てからたくさんの人たちと話をする機会がありましたが、言葉が分からないことも多々あり…。私に方言を教えてください!(笑)これからもたくさんの人たちと交流したいので、気軽に話しかけてもらえると嬉しいです。よろしくお願いします!
今後の羽後町での黒田さんのご活躍をみんなで応援しましょう〜!
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記者:UGONEWS編集部