2023年の11月8日〜11月10日の3日間、羽後高校と慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(通称:SFC)の共同事業の一環として「SFC研修」が開催されました。舞台となったのは、SFCの大学キャンパスと同敷地内にある滞在型教育研究施設「SBC(Student Build Campus)」。羽後高校1年生の学生41名が現地を訪問し、2泊3日を通じて学びを深めました。
▲滞在型教育研究施設「SBC(Student Build Campus)」
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスを利用したSFC研修は2019年に続き、2度目の開催。2020年と2021年には「オンライン留学」と銘打って3日間のリモートプログラムを実施、2022年にはSFCの学生(以下、SFC生という。)が羽後町に滞在してプログラムを行いました。
「オンライン留学」の様子はこちら↓
今回のテーマは、「見つめろ自分。見つけろ未来」。数ヶ月前からSFC生メンバーが企画を練り上げ、SFCという新しい環境だからこそ提供できる、視野を広げる企画や対話できる機会を盛り込みました。そこに込めたのは、日常から離れた空間での新たな出会いや対話を通じて将来を思い描いてほしい、という高校生への期待です。
▲大学生お手製の研修パンフレット。高校生が書き込むページも豊富に盛り込まれています。
1日目:大学生と緊張の初対面
待ちに待った11月8日。SFC研修に参加する高校1年生たちは午前中にバスに乗り込み、羽後高校を出発して神奈川県藤沢市にある大学のキャンパスに向かいます。バスの走行距離は片道550km、時間にして7時間超の長旅です。
この3日間は高校生5名と大学生1~2名が1グループとなり行動を共にします。グループ分けは、羽後町での長期滞在を通して高校生と向き合ってきた萩原 涼さんが中心となり、高校生の興味等のバランスを考慮して作成。SFC研修当日には羽後高校プロジェクトメンバーである大学生7名のほか、長谷部研究会から約10名のSFC生が参加。高校生と初対面しました。
初日の夕食は、大学生たちが作ってくれたカレー。食後には2種類のコンテンツを体験することに。
一つ目のコンテンツは、宝探しゲーム。グループ毎にSBC内を散策し、隠された宝物を探すゲームです。羽後高校の放課後プログラム「みらいクリエイティブ」にて高校生たちが自ら発案したもので、当日の進行まで全てのプロセスを高校生が担いました。建物を歩き回るうちに、次第にグループ内での会話が増えてきた模様。
二つ目のコンテンツは、色のワークショップ。2人1組になり、色鉛筆を使って相手の肖像画を描きます。初対面の大学生を相手に最初は緊張した雰囲気だった高校生たち。初日が終わる頃には大学生との距離も縮まり、同い年同士でフラットに話しているような感覚に。また、高校生と先生の間で仲睦まじく話す様子もみられました。
2,3日目は、5つのコンテンツが目白押し。SFC研修(後編)の記事でお伝えします!
羽後高校プロジェクトとは SFCのゼミのひとつである「長谷部葉子研究会」のプロジェクト。羽後町・藤沢市間の災害時相互応援協定を起点に、2018年より羽後町へのSFC生の派遣が始まりました。現在は同研究会のゼミ生のうち7名が羽後高校プロジェクトに所属。歳の近い「ナナメの関係」を活かして高校生の「やりたい」を実現し、羽後高校の魅力化にも繋げることを目標に活動しています。 主な活動内容は、羽後高校1年生が参加する総合的な探究の時間「羽後学」や放課後プログラム「みらいクリエイティブ」の内容設計や運営、高校生のサポートなど。また「羽後学」の授業のタイミングに合わせ年10回ほどの短期滞在、およびSFC生の有志が町内での長期滞在という形で羽後町を訪れています。 SFC生による情報発信(noteの記事)は、こちら UGONEWS記事(放課後イベント)は、こちら |
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UGONEWS編集部(地域おこし協力隊|岸峰祐)