2025年11月7日(金)、羽後町全域で「住民と議会の懇談会」が開かれました。住民の声を議会に直接届ける場として毎年行われている催しで、今年は計12名の羽後町議会議員が二手に分かれ、4カ所で実施。1時間半の各懇談会を通じてさまざまな意見が交わされました。
会場ごとの参加者数は、盆踊り会館13名、杉宮会館15名、かしわ館11名、田代公民館23名。UGONEWSでは盆踊り会館と田代公民館の様子をレポートします!
日常のモヤモヤを議会に届け、よりよい町政へ
懇談会の主軸となる「共通テーマ」は以下の2つ。
①地域の身近な問題や課題について
②町政全般について(要望・意見交換)
11月7日(金)午後1:30〜3:30には、西馬音内地区の盆踊り会館(担当:1班)と、明治地区のかしわ館 (担当:2班)で実施。町議会議員の自己紹介と議会の現状について議員側から説明があった後、町民からの意見や要望に議員が答える形で懇談会が行われました。
盆踊り会館の懇談会には、住民13名が参加。以下のように多様なトピックに関する意見や要望が寄せられました。
[主な意見]
▷共通テーマ①
・災害やクマ出没に際した公式LINEやラジオの有効活用
・クマ出没や冬季の降雪により外出が難しくなる中で子どもたちが安心して遊べる屋内環境の整備
・町内の医師不足や医療アクセスの課題
▷共通テーマ②
・住居近隣の空き家や空き地の管理について→対応策の一例として「空き家解体補助金」を議員が説明
・補助金情報のわかりにくさ
・過去議会に比べた近年の議会質問の短さ
・役場の人員不足
・バザール跡地の活用方法
担当議員(◎:班長、〇:副班長)1班=◎石垣俊次、〇中村房司、大野えり(欠席)、沼澤幸平、後藤忠保、藤原和彦
続いては夜の部。午後6:30〜8:00の会場は、三輪地区の杉宮会館 (担当:1班)と、田代地区の田代公民館(担当:2班)。住民23名が参加した田代公民館では、以下のような意見や要望が寄せられました。
[主な意見]
▷クマ対策に関して
・今年9月1日に施行された緊急銃猟制度に係るマニュアル作成の進捗
・羽後町への自衛隊派遣要請の現状
・ガバメントハンター育成や箱わなの所有(町内所有数は現在6基)に関する町の方針
・保育所周辺の見回りの現状
▷町の将来に関して
・バザール跡地の活用
・畜産臭への対応
・社会福祉協議会への役場業務の委託
・農業の担い手不足
・こども園および小学校の存続
▷交通に関して
・秋田県道57号の補修
・ライドシェアの導入
「住民と議会の懇談会」が4ヶ所のみで行われたことについても質問が挙がり、夜間帯での実施や参加者数の減少を踏まえた対応であると、議員から説明がありました。
担当議員(◎:班長、〇:副班長)2班=◎和泉嘉郎、〇黒澤稔、畑山一志、伊藤政文、柴田知之、阿部剛
今回の「住民と議会の懇談会」では受付時に、懇談会アンケートのほか、すべての会場で「羽後町LINE」の登録手順を記した用紙が配布されました。
羽後町LINEアカウントでは防災情報や行政に関する情報、観光情報などが日々発信されています。ただ現在、人口12,795人(2025年10月末現在)に対して羽後町LINE登録者は約2,300人。緊急時の情報伝達も見据え、町は住民への積極的な登録を呼びかけています。→LINE登録はこちらから。

次回の羽後町議会定例会は、2025(令和7)年11月28日から12月9日の期間で行われます。議会に出向いての傍聴が可能なほか、本会議・一部委員会のライブ中継および過去の中継の録画映像をYouTubeにて視聴することも可能です。今回の懇談会で話し合われた内容がどのように町政に反映されていくのか、期待が寄せられています。
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UGONEWS編集部(地域おこし協力隊|岸峰祐)
