7月24日(木)開催!ゲートキーパー養成講座
羽後町在住・在勤・在学の方を対象に2025年7月24日(木)、「ゲートキーパー養成講座」が開催されます!
ゲートキーパーとは「地域や職場、学校で、身近な人の変化に気づき、声をかけ、話を聞き、必要な支援につなげ、見守る人」のこと。心理の専門家である公認心理師・臨床心理士の菅原由起子さんが講師となり、聞き上手になるためのポイントをお伝えします。
ぜひお気軽にご参加ください!
▷ゲートキーパーの役割
1「声をかける」「気づく」…口数が減った、元気がないなど、身近な人の変化に気づいたら、積極的に声をかける。
2「傾聴する」…一方的に質問したり急かしたりせず、本人が話す気になるまでじっくり待つ。
3「見守る」「つなぐ」…早めに専門家に相談することを勧める。温かく寄り添いながら相手を見守る。
▷ゲートキーパー養成講座
日時:7月24日(木)10:00〜11:30
場所:活性化センター2階
参加費:無料
内容:自殺予防とゲートキーパーについて/上手な聴き方と伝え方について
講師:菅原由起子さん(公認心理師・臨床心理士)
申込期限:7月17日(木)
申込方法:電話(健康福祉課 健康管理班 0183-62-2111 内線133)・FAX(同上 0183-62-2120)・メール(kenko@town.ugo.lg.jp)
隔年開催!昨年は3日間の講座開催
羽後町健康福祉課では自殺対策の一環として、1日完結の「ゲートキーパー養成講座」と3日間かけて傾聴について学ぶ「傾聴ボランティア養成講座」の2種類の人材育成講座を隔年(2年に一度)で開講しています。今回受講を検討されている方へ、昨年7月に行われた「傾聴ボランティア養成講座」の様子をかいつまんでお届けします!
講師を務めたのは、今年のゲートキーパー養成講座も担当する公認心理師・臨床心理士の菅原由起子氏。「傾聴とは何か」といった基本や技法から、こころの病気に対する理解と対応、マインドフルネスまで幅広い内容の講義が行われました。まず講義がとにかくわかりやすい!傾聴にとどまらず、参加者自身のセルフケアにも繋がる充実の内容です。講義後には「確認テスト」が配られ、帰宅後に簡単なクイズを解き、次回講座時に全員で答え合わせをして講座内容を振り返ります。
3日間の集大成は「傾聴ロールプレイ」。スライドに向かい講義を聞く形式だった1,2日目と打って変わり、4〜5人のグループで向かい合って席を囲む3日目。まずは緊張をほぐすために「自己紹介ビンゴ」でアイスブレイクから。
お互いのことがわかってきた後半戦、いよいよ傾聴ロールプレイのスタートです。斜め向かいに座った2人が話し役と聞き役になり、他の2〜3人はその会話を聞く役割。各ターン終了後には「傾聴ができていたか」「どんなところが良かったか」をフィードバックし、お互いに「より良い傾聴をするためにどうすればよいか」を振り返りました。明日から「身近な人の話を聴いてみよう」と思える、そんな実践的な時間となりました。
傾聴ボランティア養成講座では、全3回の講座を受講すると「修了証」と「ノベルティグッズ」がプレゼントされます。昨年の講座では、傾聴ボランティアをイメージしたシールとストラップ、エコバッグがノベルティに!表彰式のように一人ずつ前に出て修了証を受け取ると、講座を受け終えた達成感と自信が湧き上がってきました。みなさん、3日間お疲れさまでした!
「自殺対策」どうすれば?羽後町民の声から考える
羽後町では、2024年(令和6年)3月に『第2期 羽後町自殺対策計画』が発表されました。2019年(平成31年)に策定された第1期計画の期間満了に伴い、これまでの取組の評価と自殺対策の推進を掲げて策定された行政計画です。
計画策定に先立って行われた『羽後町心の健康と自殺対策に関する町民意識調査(2023年実施, 有効回答数 1370名)』によれば、町民の12%は専門家の受診が必要なメンタルヘルス不調にあり、その割合は若年層ほど高いことが判明。一方で、自殺対策に関する相談窓口に相談したことのある人の割合は全体の3.5%にとどまりました。また、回答者の半数以上が過去に身近な人の自殺を経験していることも明らかになりました。
▷『羽後町こころの健康と自殺対策に関する町民意識調査』を読む
それらの調査を経て策定された『第2期 羽後町自殺対策計画』が目指すのは、「誰も自殺に追い込まれることのない羽後町」。生きることの包括的な支援を通じた、誰もが生きがいを持って暮らすことのできる社会の実現です。最後に『第2期 羽後町自殺対策計画』の策定を担当し、今回の「ゲートキーパー養成講座」の企画もされている健康福祉課・健康管理班 藤原さんからお言葉をいただきました。
「悩みは誰もが抱えるものですし、家庭内や職場などで関係性がギクシャクすることも少なくないと思います。たとえ一緒に暮らしていても日中は1人になってしまう、誰とも喋らないで1日を終えるという人もいるのでは。まずは大切にしたい人、失いたくない人を守るために講座を受けてもらえたら。働いている方たちにも、働きやすい職場環境を作るためのコミュニケーション能力を身につける機会として、ぜひ活用してもらいたいです」
さまざまな年代の人が同じ世帯で、あるいは職場や社会で、共に暮らす羽後町。身近な人の気持ちを受け止め、繋がり支え合う社会に「ゲートキーパー」の存在は欠かせません。2025年の「ゲートキーパー養成講座」は7月24日(木)午前10時〜11時半の1時間半、活性化センターで行われます。参加希望の方は7月17日(木)までに、健康福祉課・健康管理班へご連絡ください!
【問い合わせ先】
健康福祉課 健康管理班
TEL 0183-62-2111 内線133
FAX 0183-62-2120
メール kenko@town.ugo.lg.jp
UGONEWS編集部(地域おこし協力隊|岸峰祐)