突然ですが皆さん、「餅つき」をしたことはありますか?米どころ秋田生まれの方は、豊作を祈って行われるこの行事を、幼い頃に体験したことがあるのではないでしょうか。道具の高性能化によって大量生産が可能になったことや、伝統や風習の変化などにより、昔ながらの臼と杵を使った餅つきを目にする機会は、だんだんと減ってきました。

そんな中、昔ながらの道具を使った餅つき体験が、2月18日(水)に西馬音内小学校体育館で行われました。JAこまち青年部・女性部の協力のもと、企画・運営の中心となったのは5年生の皆さんです。5年生が主導し、各学年が交代で体育館に集まり、大人たちに手取り足取り教わりながら、力いっぱい餅をつきました。

ついたお餅は、JAこまち女性部の協力のもと、あんこときなこの2種類の味で子どもたちに振る舞われました。


自分たちでついたお餅を食べた子どもたちは、みんな至福の表情。5年生のある児童は「今までで一番おいしい」と話し、体験を通じて得られたからこその格別の喜びを感じている様子でした。

作ったお米を子どもたちに還元したい
本体験のアイデアの発端となったのは、西馬音内小学校の先生方とPTAの皆さんです。西馬音内小学校では近隣の田んぼを借り、JAこまち青年部の協力のもと、5年生の総合の時間にお米づくりの学習を行っています。昨年までは、収穫したお米を保護者の方々に販売するなど、販売活動にも力を入れてきました。


「せっかく作ったお米を、子どもたちにどうにか還元できないか」。そんな思いから、2俵ほどのお米をもち米と交換し、餅つき体験を実施するに至りました。
体験終了後の校長先生のお話の中で、印象に残る言葉がありました。「体験からの学びは、大人になっても覚えていることが多い」。子どもたちの中には、昔ながらの「餅つき」を初めて見た、あるいは聞いたという子もいましたが、校長先生の言葉通り、米を作るところから自分の口に入るまでのこの経験は、きっと子どもたちの心に刻まれ続けることでしょう。

4月からは西馬音内小学校の最高学年となる5年生の皆さん。「自分でやってみることの大切さ」を心に留め、後輩たちをまとめ上げていく姿を期待しています。
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UGONEWS編集部(地域おこし協力隊|土田大和)