驚きや感動の歓声が鳴り響く野菜収穫体験！
去る8月1日の午前10時ごろ。町内の阿部金之助さんが所有する畑にて、都市部からやってきた４家族の親子が野菜の収穫体験を楽しんでいました。夢中でナスを収穫する親子。野菜よりもバッタやトンボに興味津々の男の子。「トマトは苦手」と言いながら、無農薬とれたてトマトにかぶりついて「美味しい！」と喜んでいる男の子、などなど。
これは「都内にいながら秋田・羽後町と交流できる」イベントや現地交流ツアーを実践している任意団体【U GO HOME PROJECT】が企画した３泊4日の現地交流ツアーのプログラムとして実施。
参加者の多くはお子様に発達障害があるなど、子育てについて何かしらの課題を抱えている家族。とはいえ収穫体験ではそこかしこから歓声が湧き上がり、都市部の普段の生活では決して得られない自然体験を満喫している様子が伺えました。
農村体験を通じたユニバーサルツーリズムとは？
ツアー主催者であるU GO HOME PROJECTは「都市部では発達障害など、何かしらの課題を抱える親子が生きづらい環境になりつつある。その点、羽後町はこのような家族を寛容に受け入れてくれる。子どもたちには羽後の自然を全身で感じてもらうことで、生命の尊さを感じてもらいます。また、地元の方々と一緒に農体験や料理作り、野遊びをすることで、ひとりひとりの役割や居場所を作り、自己肯定感を育みます。同行する親御さんには、リラックスした環境のなかで日々のストレスを解消していただきたいと思っています」と語ってくれました。
観光や旅行、外に出かけることさえためらっている方々にも、心から喜んでいただける旅を提供すること。これが障害や不自由を気にせず、誰もが旅を楽しむことができる新しいレジャーの在り方「ユニバーサルツーリズム」に繋がり、受け入れ場所として羽後町は最適な場所のひとつになり得ると考えています。
今回実施された「U GO 里山遊びツアー」のプログラムは、野菜収穫体験をはじめ・虫取り体験・そば打ち体験・バーベキュー体験・星空鑑賞体験・秋田犬と一緒に里山散策などなど。都市部在住のツアー参加者が、日常では決して体験できないことばかり。取材を続ける中で、子どもたちが声をあげて楽しんでいる様子を眺める保護者の方々の表情も柔らかく、一緒に体験を楽しみながら笑顔になっている姿を多く見かけました。
町をあげてこのようなユニバーサルツーリズムを受入れる態勢が整えば、より多くの現地交流ツアーが今後生まれていくかもしれません。主催者であるU GO HOME PROJECTは、来年以降も規模を拡大しながら開催していく予定とのこと。
もし体験プログラムの受け入れのお声がけがあった場合は、ぜひご協力をお願いします！
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【場所】羽後町
【開催日時】2019年7月30日（火）〜8月2日（金）の3泊４日
【主催】U GO HOME PROJECT
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【記事】UGONEWS編集部
