老舗「泉栄堂」直営の大人のかくれ家・本格甘味処へ。
道の駅うご端縫いの郷から五輪坂方面へ車で約3分ほど。五輪坂温泉としとらんど手前の小高い丘の上にある大正創業の老舗菓子舗「泉栄堂」へ。道の駅うごのエントランス特設売場での和菓子販売が人気の泉栄堂さんですが、実は2020年から敷地内に夏季限定の甘味処「茶房せん」をオープンしていたんです。
冬季休業していた茶房せんですが、ついに5月1日より夏季営業がスタート!去年の繁忙期には行列ができていたという話題のスポットへ、実食レポートに行ってきました。
お菓子の泉栄堂の看板から奥に入ると見えてくる平屋作りの店舗。暖簾をくぐり消毒をしたら靴を脱いで店内へ。広い和室と個室洋室からなる店内。手入れされた庭と雑木林を眺める大きな窓が印象的で、初夏の緑と差し込む光がとても心地よい空間を演出しています。コロナ対策としてゆったりした間隔で置かれたテーブル席について、どれも美味しそうなメニューとにらめっこ。
主なメニューは特製カキ氷や自家製団子、和菓子店特製のどら焼きなどなど。ドリンクはコーヒーやソフトドリンクの他にも京都宇治産の抹茶がいただけます。まずは店主のイチオシだという、こだわりのかき氷を注文してみました。
自家製シロップ&こだわり製氷機の本格ふわふわカキ氷!
京都の高級抹茶を使った宇治抹茶みるくと、いちごみるくで迷ったものの「今の季節はいちごが旬かな」という店主のひと言で【いちごみるく】を選択。注文してから5分ほどで、鮮やかないちごシロップがたっぷりかかったカキ氷が登場。
まずはひとくち…「うまーーー!」氷は昔ながらの製氷機で丁寧に削ったふわふわ滑らかで綿雪のような食感。。祭り屋台のシャリシャリ系とは全く別物の完成度。フレッシュな酸味をしっかり感じるいちごシロップと、その酸味を包み込むまろやかな甘さの自家製みるく。氷の山頂に乗っかっているいちごの自家製コンフィチュールは、果肉感たっぷりで濃厚な美味しさ。
「カキ氷のシロップは全部自家製で甘さは控えめ。羽後のいちごも使ってるから美味しいでしょ」と店主の泉さん。秋田でこんな完成度の高いカキ氷に出会えるなんて。これからどんどん暑くなる季節。甘いもの好きの方はもちろん、屋台のカキ氷は苦手という方にもぜひ味わってほしい逸品です!
老舗和菓子店のこだわり団子も忘れずに!
せっかく来たので、道の駅うごの売り場でも人気のお団子&抹茶のセットを追加。注文時に特製こしあん・みたらし・ずんだ・磯部から、好みの2本を選べるスタイル。甘系がお好みなら「こしあん」か「ずんだ」を。甘じょっぱい系がお好みなら「みたらし」か海苔を巻いた「磯部」を。
注文してから団子をサッと炙って餡に絡める。このひと手間のおかげで団子が香ばしく、柔らかに仕上がっている。上品な渋みと奥行きのある旨みで、口の中のをリセットしてくれる宇治抹茶も見事。さすが老舗のこだわりだ。次回は抹茶みるくのカキ氷とどら焼きにチャレンジしよう。そう心に決めて茶房せんを後にしました。ごちそうさまでした!