【取材レポート|1月15日(月)】みかんまきで幸せを分かち合う

1月15日(月)の夜、西馬音内盆踊り会館にて毎年恒例のみかんまきが行われました。主催は、西馬音内盆踊り会館を運営する羽後町観光物産協会。同協会に所属する企業・団体が寄贈したみかんを、町内から集まった参加者に振舞いました。

西馬音内に伝わる伝統行事「みかんまき」

西馬音内地区の伝統的な小正月行事である、みかんまき。新築や結婚、出産など、めでたいことがあった家で毎年1月15日にみかんをまく風習が受け継がれています。1994年(平成6年)の調査によれば、この日に「出はれ、出はれ」と呼びかけながら町内を集団で巡り、祝い事のあった家や商家では2階や屋根に昇ってみかんを撒いたそう。

みかんまき前日の1月14日、盆踊り会館前に積まれたみかん箱

当日は雪と強風で、こたつに入ってみかんを食べたくなるような寒さの冬空。それでも積雪は例年に比べて少なく、昨年同様、みかんは会館の中で配る形式になりました。開始時刻は18時ですが、1時間前の17時ごろからぞくぞくと人が集まり始め、17時半になる頃には人だかりができるほどに。

西馬音内盆踊りの発展を目的とする団体”北の盆”の佐藤さんが「健康と安全を祈願する意味を持ちまして、盛大に振舞っております」と、今回の趣旨と流れを説明。まずは西馬音内盆踊りのお囃子で景気付けです。

18時のチャイムを待って、みかんまきがスタート!集まった参加者は盆踊り会館の通路を進み、二列に分かれてみかんを受け取ります。次々とみかんを受け取って、喜びの表情で出口へ向かいます。

あっという間に一週目が終わり、二週目の途中でみかんまきは終了。雪の降りしきる夜の道を、袋いっぱいのみかんを抱えて帰路につきました。お囃子の演奏を披露した北の盆の矢野さんは「今日は吹雪だったので人が少ないかと思ったが、たくさんの方が来てくれた。今年もいい年になると思います」と笑顔を見せました。

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UGONEWS編集部(新人地域おこし協力隊|岸峰祐)