【取材レポート|1月17日開催】思わず引き込まれる「羽後昔っこの会」の昔語り

1月17日(水)の朝10時から、湯沢市の湯沢勤労青少年ホームにて昔語りの実演が行われました。湯沢市で定期的に開催されている生涯学習講座である市民大学一般教養講座の最終回で、演題は「昔っこ語りに耳を傾けよう」。羽後昔っこの会が講師として登壇し、50名ほどの参加者が語りに耳を傾けました。

羽後町の語りを伝える「うご昔っこの会」出張公演

当日は羽後昔っこの会から、代表の鈴木尚氏をはじめ7名のメンバーが登壇しました。普段は毎月第一土曜日に羽後町民話伝承館(むかしがたり館)で昔語りの実演を行なっている、羽後昔っこの会のみなさん。今回のように依頼を受けて町外で公演を行う機会もしばしばあるといいます。

市民大学一般教養講座に登壇した羽後昔っこの会の面々

披露されたのは、以下の昔っこ7つと紙芝居。どれもこの地域にまつわる昔話で、語りは全て地域の言葉で行われます。身振り手振りを交え、時に声色を変えながら進む臨場感あふれる語りに、観客席から笑いがこぼれます。

1 らんばかわらの狐
2 ばば皮の娘
3 湯沢の茶
4 毒より心
5 人間の寿命
6 ほらあな
7 甚助地蔵
8 大型紙芝居(佐藤信淵)

7つの昔語りが終わると、舞台を切り替えて大型紙芝居を上演。羽後町出身で江戸時代に農政学者として活躍した佐藤信淵(さとう のぶひろ)の幼少期を描いた物語。今からおよそ250年前、1769年の出羽国を舞台に、悪童と呼ばれながら行動力を持って幼少期を過ごした百祐(ひゃくすけ・信淵の幼名)の様子をコミカルに語ります。

台本もなく観客に語りかけるような語り部たちの語りには、思わず引き込まれること必至です。「昔っこって何?」「羽後町の言葉で昔語りを聞いてみたい」という方、ぜひ一度、羽後昔っこの会の口演に足を運んでみてはいかがでしょうか。

【今後の口演】
日時:2月3日(土)午後1:30〜
場所:羽後町民話伝承館(むかしがたり館) 秋田県雄勝郡羽後町貝沢字柳原188-1
内容:羽後昔っこの会のみなさんが羽後町の方言で昔っこを語ります

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UGONEWS編集部(新人地域おこし協力隊|岸峰祐)