【取材レポート|6月8日開催】羽後町に響く鮮やかな音色!航空自衛隊北部航空音楽隊コンサート

2024年6月8日(土)、羽後町文化交流施設 美里音にて、航空自衛隊北部航空音楽隊コンサートが開催されました。主催は羽後町および羽後町教育委員会。多くの方が楽しめるよう聴きなじみの選曲にしたとのことで、クラシック・ジャズ・J-POPなど様々なジャンルから計13曲が披露され、町内各地から集まった観客を魅了しました。

羽後中学校の学生がリハーサル訪問

◯14時:リハーサル

本番前のリハーサルには羽後中学校吹奏楽部のメンバー数名が訪れ、最終調整の様子を見学しました。実はこのコンサート前日である6月7日(金)に、羽後中学校の体育館で公演を行った北部航空音楽隊。羽後中学校の吹奏楽部が音楽隊と一緒に演奏する場面もあったようで、それをきっかけにリハーサル見学も実現したそう。

リハーサル後は、自分と同じ楽器を担当している音楽隊のメンバーとの記念撮影。プロとして活動する年上の面々に少し緊張した面持ちも見せながら、笑顔で言葉を交わしました。最後に、美里音入り口に置かれたノートに学生ひとりひとりが音楽隊へのメッセージを記し、会場を後にしました。

開演前から長蛇の列、ワクワク胸に

◯15時:開場前

16時開場、17時開演。にも関わらず、開演1時間前の15時をまわる頃にはお客さんの姿が。整理券は事前に配布されていましたが、席は先着順のため行列ができていました。会場である多目的ホールの外には展示パネルが設置され、自衛隊の活動報告などを読みながら開場を待つお客さんも。ワクワクした表情で公演を心待ちにする様子に、期待感が高まります。

◯16時:開場

会場は超満員。「客席は詰めてお座りください」との場内アナウンスも。

◯17時:開演

いよいよ公演スタート。コンサートは2部構成で、第1部は「行進曲『風に向かって走ろう』」で賑やかにスタート。イングランド北部ヨークシャー地方の壮大な景色を描いた「ヨークシャー・バラード」は静かに聴き入り、映画ゴジラや宇宙戦艦ヤマトをテーマにした楽曲では大いに盛り上がりました。

第2部はリズミカルな曲調の「Tank!」で幕開けです。第1部とはうってかわって鮮やかな照明演出と共に、ソロ演奏も含んだ音色豊かな演奏が続きます。スキルフルなソロパートが披露されると、客席からは割れんばかりの拍手が送られました。

コミカルなメインMCもコンサートを盛りあげます。時代劇の曲を織り交ぜたメドレー「時代劇スペシャル」の前説では、MCを務める音楽隊メンバーが時代劇を思わせる声色で台本を読み上げ、客席は笑いに包まれました。

コンサートの11曲の締めに披露されたのは、ジャズの代表曲「シング・シング・シング」。楽器を演奏していた音楽隊メンバーたちがマイクに向かい、コーラスの美声を響かせます。客席からも手拍子が上がり、会場は一体感に包まれました。

花束贈呈のあとは、思わず踊り出すあの名曲!

2部の演奏が終わると、自衛隊家族会から花束が贈呈されました。指揮を務めた音楽隊隊長が大きな花束を受け取り、真剣だった表情も朗らかに緩みます。

コンサートの終わりを惜しむように披露されたアンコールは2曲。ラストを飾ったのは、あの「マツケンサンバII」!指揮者でもある音楽隊隊長が松平健さんの格好に扮して登場し、客席前のダンサーとともに踊りだす驚きの演出も。客席のボルテージも最高潮に、盛大な拍手で公演の幕を閉じました。


◯19時半:閉演

最後までサプライズ盛りだくさんだったコンサートを満喫し、笑顔で会場を後にするお客さんたち。音楽隊からは隊長やコンサートミストレスなど4名が会場出口に並び、「ありがとうございました」と手を振って来場者を見送りました。

航空自衛隊北部航空音楽隊 隊長からのコメント

最後に、36名の北部航空音楽隊を束ねる航空自衛隊北部航空音楽隊・隊長の豊浦さんから、初公演となる羽後町でのコンサートにあたっての感想を伺いました。

「初めて訪れる場所での演奏はとてもワクワクします。ご来場の皆様にお会いできるのを楽しみにしておりました。温かい雰囲気で迎えてくださり、私達も楽しんで演奏させていただきました。本日の演奏を通して私達の活動を知っていただき、航空自衛隊を身近に感じていただけたら幸いです。」

航空自衛隊北部航空音楽隊 隊長 3等空佐 豊浦 裕基さん

航空自衛隊北部航空音楽隊では、秋田県内で年間通して2、3回の公演を計画しているそう。また近々、公演を観ることのできる機会もあるかもしれません。

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UGONEWS編集部(地域おこし協力隊|岸峰祐)