【取材レポート|9月1日】賑わうこどものまち!
小学生向けしごと体験イベント「しごとーいうご2024」

羽後町活性化センターにて2024年9月1日(日)、小学生向けしごと体験イベント「しごとーいうご2024」が開催されました!例年11月に行われている「しごとーいうご」。8回目となる今年は、初の試みとして9月に開催。小学生61名がさまざまな職業を体験しました。また、羽後中学生51名を含む64名がボランティアスタッフとして参加し、こどもたちの体験を充実させるべく奔走しました。

約3時間の中で仕事体験から開業まで!

しごとーいうごの会場となるのは、こどもが主役の「こどものまち」。ここでは子どもたちが社会を作る存在となり、主体的に選択しながらあらゆる仕事を担います。まずはしごとーいについて説明を受け、「入国審査」を通ったらいよいよ「しごとーいうご2024」スタートです!

こどものまちでは、仕事をすると「とーい」というお金が銀行に振り込まれます。そのお金を使って色々なサービスを受けたり、貯まったとーいを使って開業したりできるのが「しごとーい」の魅力。

今年は18個のしごと体験ブースがオープン。どれも、ボランティアスタッフの中学生たちが考え抜いて作り上げたブースです。最初は「どこに行こうか…」と迷っていたこどもたちも、会場全体の雰囲気が掴めてくると、次々とブースに吸い込まれていきます。「自分のやってみたい」に素直になれる3時間です。

[パティシエ]自分だけのオリジナルスイーツを作ります

[建築士]見本をみながら、パソコンに見取り図を描いていきます

[ダンサー]その場で振り付けを覚え、ステージで披露します

[警察署]会場の見回りを終えたら、パトカーに乗って操縦席の景色を体感します

[華屋]好きな花を集めてフラワーアレンジメントをします

[薬剤師]医師が出した処方箋をみて、薬を処方します

[税務署]税金の申告を受け、通帳と税務署の用紙に記録します

会場全体の納税額が一定額になると、開業ブースがオープン!待ってましたとばかりに、開業の届出をするこどもたち。どんな内容で開業するか、どんな商品を仕入れるか…。すべて自分で決めなければならない環境ですが、その自由さが嬉しいのか活き活きとした表情がこぼれます。

開業する店舗が増えてくると、その表情も少しずつ真剣になっていきます。価格競争はもちろん、お客さんを呼び込むための看板を手作りしたり、お得意様限定の特典を用意したり。できるだけ多くのお客さんに来てもらうために、工夫を惜しみません。

中学生のボランティアスタッフも店舗を訪れ、会話を楽しみながら買い物をしていきました。自分の選んだ商品を買ってもらえる、その喜びはひとしお。

とーいの使い道は開業だけにあらず。カフェでお茶をしたり、イラストレーターさんが描いた作品を購入してお土産にしたり。それぞれの楽しみ方で、こどものまちを満喫します。

あっという間の3時間、いよいよお別れの時間です。貯まったとーいは持ち帰るか銀行に預け、出口に向かいます。中学生おとにゃんたちの作ったアーチを笑顔でくぐっていくこどもたち。

最後は出国審査。出国のスタンプを押してもらい「ありがとうございました!」と元気にお礼を伝えました。

この日、しごとをした記録はパスポートに残ります。また来年はどんなことをしよう?将来これをやってみたいな…。そんな未来への思いが膨らむ一日になったかもしれません。参加したみなさん、お疲れさまでした!

50名超の中学生ボランティアが支えた会場

しごとーいうごでは、ボランティアスタッフが大活躍。つけ耳をつけ、こどものまちの妖精「おとにゃん」に扮するのは羽後中学生、NPO法人みらいの学校メンバーや小学生の保護者たち。羽後中学校の総合学習「プロジェクトU」ボランティア部門の学生が主体となり、ブース内容の企画から運営、ボランティア募集などを行いました。

会場設営は前日から念入りに。当日来てくれるこどもたちのことを考えながらの作業に、熱が入ります。

たくさん準備をして迎えた当日。ブース開店後、なかなか小学生が集まらないブースも…。そんな時こそ中学生の力の見せ所!自分たちでブースを宣伝して回るなど工夫を凝らし、次第にブースに足を運ぶ小学生が増えてきました。

今回ボランティアとして参加した中学生の中には、過去に「しごとーいうご」に参加したことのある人も。あの時の体験を下の世代の子たちにも届けたい。そんな思いが滲みます。

しごとーいうごの成功は、こうしたボランティアスタッフの活躍あってこそ!頭をフル回転し、一致団結してブース運営をやり切りました。本当にお疲れさまでした!

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UGONEWS編集部(地域おこし協力隊|岸峰祐)