うわさの拠点UGOHUBで、
ドイツ料理をだしてみたんです。【へちかち】

ー本町通り・羽後町ー

とある日、UGO HUBにて…

「こもりん、UGO HUBでドイツ料理だしてみない?」

「いいですね。やりましょう!」

そうして1日シェフをすることになった小森です。若い女性(ゆう隊員)のサムネイルに釣られた人はすみません、私が主人公です。

今年の4月にできたてホヤホヤ、羽後町の新たな拠点UGO HUB。名前は聞いたことあるけど、何をやっている場所なのか知らない人も多いかと思います。今回はUGO HUBを紹介しつつ、実際に小森隊員がドイツ料理で出店してみた様子をお送りします

飛ばし読みしたい方は、こちらの目次をどうぞ:

  1. UGO HUBって何する場所?
  2. ドイツ料理、出店の準備。
  3. いざ出店!
  4. 出店してみて、わかったこと。
  5. UGO HUB営業情報

UGO HUBって何する場所?

「結局、UGO HUBって何の場所なの?」

まとめるならば、「宿・喫茶・飲食・販売機能のあるシェアスペース」とでもいいましょうか。

「実際に何ができるのか」書き並べてみました:

カフェで一服する

 
 
 
 
 
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オシャレな日替わりランチを食べる

 
 
 
 
 
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誰かへのプレゼントを探す

めずらしいものをショッピング

 
 
 
 
 
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出前を取って食べる

 
 
 
 
 
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ただ店主とおしゃべりする

ただ秋田犬と戯れる

 
 
 
 
 
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ただぶらぶらする

アフター5に軽く飲み食いする

他で飲めない羽後麦酒の生ビールを飲む

飲んでそのまま2階に泊まる

 
 
 
 
 
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手作りのアクセサリーを販売する

部屋の一角を借りてワークショップをする

貸し切って友だちと映画上映会やカラオケをする

思い切ってランチ出店しちゃう

貸し切ってイベント主催して儲けちゃう

…はい、これだけ書いてもきっとまだ漏れがあるはず。結局何する場所やねん!っていう声も聞こえてきそうですが、いいじゃないですか。機能は決まってない、何でもできそうな場所だからおもしろいんです。

店主の村岡悠司さんは、乳頭温泉と武家屋敷で有名な仙北市角館の出身。地域の子どもも大人ももっとワクワクしてほしいという想いから、「遊ぶように生きる」を実現する場所としてUGO HUBを立ち上げました。

*UGO HUBへの想いは、以前のインタビュー記事にも!

【連載記事|第3話】 ローカル・フロンティア人にインタビュー 【UGOHUB】村岡悠司さん編

何を買うでもなくぷらっと立ちよれば、自然と「あんなことしたい」「じゃあイツイツコウしてやってみよう!」とアイデアが湧いてくる空間。ゆう隊員も早速、ディズニー映画の上映会をやりたい話で盛り上がっていました。

飲み食いのメニューも、定番からめずらしいものまで幅広く。ランチは曜日によって出店者が異なり、いつ寄っても新鮮です。

スペース貸しの物販棚に…

ちょっと意識の高い啓発本も…

この他にもWii、64、世界のボードゲームなどが揃っていて、どんな年代でも楽しめる場所になっています。

 

ドイツ料理、出店の準備。

さて、そんなわけでドイツ料理を出すことになりました。一応、私は3歳から9歳までをドイツで過ごした帰国子女ですので、それなりにドイツ文化も知っています。今回は横手やきそばに負けないような、ドイツのB級グルメを作ることにします。

日本のB級グルメといえばたこ焼き・焼きそば・ラーメンとかでしょうか。ドイツのB級といえば、ケバブ・ポテト・そしてカレーヴルスト(カレーソーセージ)

*独Wikipediaより画像引用。

肉厚でジューシーなフランクフルトソーセージをこんがり焼いて、特製カレーケチャップとカレー粉を思う存分ぶっかければ完成。シンプルながらも、お店によって味が違う。カレーヴルストとビールさえあれば、他にはもう何もいらない…

カレーヴルストについては、こちらのブログの紹介が詳しいです:ソーセージ本場のB級グルメ「カリーヴルスト」のおいしい作り方と食べ方【11月1日は、ソーセージの日】

とはいえ実際に作ってみるのははじめてなので、まずは試作。羽後町のローカルスーパーのバザールで買ったソーセージに、カレーヴルストソースをかけてみました。ふつうにウマいぞこれは。

作り方はいたってシンプルで、焼いたソーセージにソースとカレー粉をかけるだけ。ソースのレシピはネット上のものを様々参考にしながら、自分のアレンジ加えると大体以下のように(2人前):

  1. 玉ねぎ1/2個を粗みじんにして、オリーブオイルで炒める
  2. 少し透明がかってきたとこで、カレー粉小さじ2加えて炒める
  3. 香りが立ってきたところで、ケチャップ大さじ6・ウスターソース大さじ3加えて炒める
  4. 程よく水分が抜けてきたら、バルサミコ酢一回し&カレー粉小さじ2加える。
  5. 火を止めて、焼き立てアツアツのソーセージにソースをかける。カレー粉をたっぷりふりかけて完成!

ポイントは、カレー粉を「これでもか」ってくらい使うことこれまでの人生の辛酸をつぎ込みましょう。

ソーセージは奮発して、本場ヨーロッパの味を提供するポルミートを購入。ポーランド出身のマイケル・タベルスキさんが秋田で起こす「ソーセージ革命」に乗ってみます。「食べるの大好き・タベルスキー」「うマイケル」といったオヤジギャグでも有名。

ソーセージだけだと寂しいので、ドイツ定番料理のキャベツの漬物ことザワークラウトも作ります。塩もみして3日放置すれば、キャベツの乳酸菌が勝手に美味しくしてくれるそうです。菌は働き者だなあ。

一応、参考レシピを:ザワークラウトの超簡単な作り方!失敗なしのズボラレシピ

ドイツといえばビール!ということで、代表的なピルスナー・ビットブルガーを2ダース入荷。もう後には引けません。これらが売れ残った場合の自分の酒乱具合が目に浮かびます。

さらには現・男鹿市地域おこし協力隊であり、#僕は秋田でダイナーを開きたいという夢を持つBURGER SHUGOさんにも協力して頂くことに!男鹿のヒラメを使ったフライで、ドイツ風フィッシュバーガーを提供してくれます。実は同じ国際教養大学の後輩でもあるんです。

まずは定員15人を目標に、フェイスブックイベントで宣伝します。物珍しさからか、思いの外早く完売の知らせが。

UGO HUBでの出店料は、¥1000+売上の2割(今は期間限定で1割!)。価格設定は悩んだ末に、

・ヒラメバーガー ¥800
・カレーヴルストセット(ザワークラウト&ポテト) ¥500
・バーガーセット(カレーヴルスト半人前) ¥1000
・ドイツビール(ビットブルガー 330ml瓶) ¥500

としました。なんせ商売素人。感覚で突き進みます。

いざ出店!

いよいよ当日。イベント4時間前にUGO HUBに入り、調理を始めます。

BURGER SHUGOさんも遠路はるばる男鹿から到着。慣れないキッチンで、初めての共同作業。

SHUGOさんはカリフォルニア生まれの静岡育ち。アメリカのダイナー文化を秋田にも持ち込みたいと、キッチンカーでの開店を目指しています。

「もうちょっと値段上げてもよかったか…」と今更の悩み。

ザワークラウト、漬かってます!

早速、試作プレートが完成!気になるお味は…?

 

「うめッ」

ずーっとこっちを見つめる看板犬のSUNちゃん。

イベントの時刻となり、続々と人がUGO HUBに入ってきます。

 

来てくれた友人たちと喋る間もなく、厨房は大慌て。

プレートを待ってる間に、ドイツビールを頂きましょう。

何やら怪しいお兄さんもいますが…

まずは、ちゃんとドイツ語で”Prost(プロースト)!!!!!!!”と乾杯

手作りバンズのヒラメバーガーに、ザワークラウトとカレーヴルスト。見ているだけでヨダレが出ます。

「もうっ、最高!」

出店してみて、わかったこと。

Photo Credit: Emil Wittern

初めての出店にして大盛況に終わったドイツナイト。やはり下ごしらえや調理のオペレーションに関しては反省点が多いですが、素人でもちゃんと準備すればお店を出せるんだということがわかりました。

「地域をつなぐ」UGO HUBだからこそ、色んな人々の隠れた才能が開花する場所になるといいですよね。UGO HUBでは、昼11〜16時 夜18〜22時の出店者を募集中!また、子ども大人関係なく「〇〇好きで集まりたい・サークル作りたい」人たちにもぜひ使ってもらいたいそうです。

さて、お客さんも帰って気になる精算のお時間。

「結構お客さん来てたもんな…でも協力隊だし儲けすぎもよくないよな…フフフっ」

「…」

「…」

小森収益:¥14715

小森経費:¥14913

「…」

「…」

「…しめて198円の赤字なり。」

結論:ドリンクが高いのには理由がある。

(せめてビールを700円で出せばよかった…)

UGO HUB営業情報

yado & kissa UGO HUB

営業時間:11-16時、18-22時

定休日:火・水

住所:〒012-1131 秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字本町19

お問い合わせ: 090-7428-8697 またはフォームから。

出店料:¥1000+売上の20%

現在、出店料が¥1000+売上の10%のキャンペーン中!(8月末まで)

ちょっと腕鳴らしをしたいそこのアナタ!試すなら今がチャンスですよ。ぜひ気軽に、問い合わせしてみてください 🙂

 

執筆:小森一太
撮影:佐藤優・阿部元気・小森一太
写真提供:Emil Wittern