町を元気にする人にインタビュー!
【UGOFAMILY|ウゴファミリー】
Vol.001村岡悠司さん・第1話

「UGO FAMILY|ウゴファミリー」とは、町内外どこに住んでいても様々なカタチで町を応援してくださる方々への敬称です。

たとえば町の交流イベントに参加してくれた方、町の活性化に協力してくれた方、遠くから町を応援してくれている方、町に移住してきた方などなど。これまでそんな方々の素敵な活動や功績が、町のあちこちで生まれてきました。ただ、その物語を知る機会はなかなかありませんでした。

新しく始まる連載記事では、特にご縁の深いウゴファミリーにインタビューを行い「メンバーのいま」「ご縁のきっかけ」「これまでの活動」「これからのビジョン」をヒアリング。これまであまり知られていなかったストーリーを記事にしてご紹介していきます。

yado&kissa UGOHUBオーナー 村岡悠司さん・第1話

記念すべき連載1回目にご紹介するウゴファミリーはこちらの方。お仕事のご縁をきっかけに羽後町に移住。2020年4月、西馬音内本町通りにゲストハウス「yado&kissa UGOHUB」をオープンさせた村岡悠司さんです。初回からインタビューが盛り上がったので全2話でご紹介していきます。

まずは村岡さんのプロフィールをご紹介します!

【氏名】村岡 悠司(むらおかゆうじ)
【職業】yado&kissa UGOHUBオーナー
【出身・居住地】仙北市出身・羽後町在住
【趣味・特技】読書、行ったことないところ巡り、海外旅行・暗算、大きな声を出す、人と人をつなげること

【現在の主な活動】飲食店・宿泊施設・レンタルスペースの3つの機能を持つ「yado&kissa UGOHUB」を2020年4月に羽後町でオープン。料理自慢の町民が作るランチを楽しめる「居酒屋あらいぐま」や店舗販売していないこだわりの南インドカレーを堪能できる「カレーのチヴィコス」など、およそ30店舗にも及ぶ食の出店のほか、「工作教室」や「ビジネス交流会」など毎週開催される様々なイベントで賑わいを見せています。

村岡さんの現在進行形|つながる場所「UGOHUB」

〈インタビュアー|UGONEWS記者・高橋(以下同じ)〉
ーUGOHUBは町内だけでなくソトとナカ(町)の交流の場になっているような印象がありますよね。

〈村岡さん(以下同じ)〉あ~確かに。想定通りではありますが、町内の方は様子見という感じで、近隣市町村の方の利用率が高いですね。ある意味この1年弱でUGOHUBを使い倒してくれている人たちが、UGOHUBの営業マン的な感じで店の良さを発信してくれて。それで「私もやってみようかな!」という人が増えている印象です。仙北市や由利本荘市からの出店予定もありますよ。

やっぱりオープンしてからの1~2年はソトの人たちが盛り上げてくれて、それに地元の人たちが少しずつ吸い寄せられていくのかなと思います。前職とすごく似ているように感じますね。やっぱり時間がかかるんだなと。

そもそも全員に刺さる店なんてありえないので、まずは興味を持ってくれている人たちに対して働きかけたいです。なので、まだUGOHUBに来てくれていない方に「ぜひUGOHUBに来てください!」と言うのではなく「あそごいがったよ!」って仲の良い人たちに言ってもらって初めて足を運んでくれる。そういう形で広がっていくんだろうなと割り切っています。

ーUGOHUBをきっかけに関わった人たちってどんな人たちが多いですか?

え~どうなんだろう。予想よりも「初めまして」の出会いはすごい多いですね。知り合い経由での「初めまして」もあるし、何かで見て来てくれた人たちもいるし。そういう人たちっていい意味で食いつきもすごくて。もちろん立ち上げから関わってくれている人たちも、それ以前からの知り合いもいます。

あとは、UGOHUBみたいに定期的に使える店が意外とないらしくて、それでレギューラー出店してくれている方も中にはいらっしゃいます。こういうご時世にも関わらず「初めまして」で出店したいという人が予想よりも多いことには少し驚きましたけど、すごくありがたいですね。

ーUGOHUBはSNSの友達の友達と会えるような場所というイメージがあります。オンライン上で知っている人たちとオフラインで会いたいと言う理由でイベントを開きたいという人もいるような気がしますし。

あ~確かにそんな感じかもしれない。あとはやっぱり、自分の住んでいるところでUGOHUBと同じようなことをやりたいと考えている人も多いですね。立ち上げた経緯やコンセプト、今後の方向性なんかをよく聞かれます。

やっぱりここは飲食店をやりたい人はもちろん、ゲストハウスや場づくりに関心がある人が集まる場所。「やりたいことを試せる」というのが実績ベースでいうと価値なのかなと。カフェをやったら1,000万かかるけど、ここでは1,000円でお試し出店できちゃう。トライアルしてからブラッシュアップして今後に活かすのに、都合が良い場所なのかなと思いますね。

村岡さんと町のご縁の物語|町とのつながりとUGOHUBにかける想い

ー村岡さんと羽後町とのつながりのきっかけはどんなことだったんでしょう?

6年前に外国人旅行者を秋田県に誘客する旅行企画会社に就職をして、仕事として関わるようになったのが羽後町でした。前職では、色々な人を紹介してもらいながら羽後町の家々を回って、インバウンド促進のためにホームステイ体験の受け入れや体験プログラムづくりへの協力をお願いしたりしていました。

ー羽後町への移住を決意したのはどんなタイミングだったんですか?

前職に就いて2年ほど経った頃、それまでは2週間に1回のペースで秋田市から羽後町に通っていたんですが、ちょっと物理的に遠いなと感じていたんです。

あとは、そもそも日本人観光客でさえ西馬音内盆踊りのときくらいしか羽後町に来ていないのに、いきなり外国人旅行者を受け入れようという動きが町に受け入れられるのかなという疑問があって。言われたわけではないけど、外国人を呼ぼうとしている動きを町民に心配されているような気がしていました。でも本気でやろうとしていたことだったので、どうにかして本気度を示したかったんですよね。

それから、活動していくうえで羽後町の人たちと仲良くなるには、やっぱり秋田県人らしく酒を酌み交わすことも大切だよなと思ったんです。

それで2017年、羽後町へ移住することを決断しました。移住してからは物理的な距離も縮まったし、本気度が伝わったのか、飲みに誘われるようにもなりましたね。

ーUGOHUBの立ち上げにはどんな想いがあったんでしょう?

羽後町に移住したことで、町民とのコミュニケーションの機会も増えて、町民ひとりひとりの生活する上での何気ない悩みやリクエストを耳にするようになったんですよね。それが気になるようになっていって。

いわゆる地域活性化というものに正解はないという前提で、大きなイベントを開催するよりも、町民の小さな悩みを解決することで暮らしがハッピーになることの方が重要だと私は思ったんですよね。それで、そうした課題を解決できるような場所を作りたいなと。

もちろんインバウンドも地域活性化に効果的な手段だというのは前提で、それだけでなく、例えば夜にコーヒーを飲める場所を作りたいとか、ある意味わがまままになってしまったんですが、悩みやリクエストの100/100を解決できるような場所を作りたかったんです。それで、前職を退職してUGOHUBを立ち上げる決断をしました。

(つづく)

yado&kissa UGOHUB

【住所】秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字本町19
【営業時間】昼11:00~16:00|夜18:00~22:00
【定休日】火曜日・水曜日
【TEL】090-7428-8697
【HP】https://www.ugohub.jp
【Facebook】https://www.facebook.com/ugohubshare

【第2話の予告】
次回は、UGOHUB誕生までのストーリーとUGOHUBのこれからの形について村岡さんに伺っていきます。立ち上げまでの苦労話やUGOHUBで叶えたい村岡さんの夢など、貴重なお話をお届けします。お楽しみに!

▶︎第2話はこちらから!

 

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記者:UGONEWS編集部