1月21日(日)、羽後町田代地区にある農家民宿&カフェ阿専(あせん)にて、阿専話会(Asen Party)が開催されました。今年の冬2回にわたり実施される話会の第1話で、表題は「羽後町の冬の観光を語る会」。町内外から7名が参加し、羽後町の観光の未来について語り合いました。
阿専の挑戦、冬季期間の営業へ舵
主催は阿専オーナーの阿部 英之(ひでゆき)さん。ウゴニューでも以前に取材させていただきました!
これまでは水道管の凍結防止や暖房費高騰という理由から、冬期間のカフェを休業。冬場の農家民宿への受け入れも、どちらかと言えば消極的だった阿部さん。しかし、各種メディアへの露出や県の観光誘致事業により訪問客の増加が見込まれることから、冬期間の営業を推進すべく2023年10月に大規模な設備改修を実施。冬場の羽後町をもっと楽しんでもらうために、観光コンテンツの創出にも取り組んでいます。
今回の企画もその1つ。集まった参加者はほとんどが初対面で、まずはトークテーマに沿って自己紹介から。貼り替えた新しい畳に腰掛け、囲炉裏を囲み、自家製チーズケーキとコーヒー・紅茶を手に語り合います。
「冬といえば」×「羽後町といえば」=???
ほっとひと息ついたあとはトークテーマの説明へ。今回のお題は3つ。2つのグループに分かれて、思いつく限りのアイデアを付箋に書き出していきます。
続いては、お互いのグループのアイデアを出し合ってマッチング。片方のグループが出した「冬といえば」のアイデアに、もう片方のグループが出した「羽後町といえば」のアイデアを掛け合わせます。優勝者には豪華賞品があると聞いて、付箋を選ぶ姿勢にも熱が入ります。
「(囲炉裏+冷がけそば=)囲炉裏系冷がけそば、とか?」「”こたつでアイス”みたいな、ね!」。ワイワイと話しながら付箋をとっていきます。何やら面白い案が生まれそうな予感…!
最後は輪に戻り、自作のアイデアを一人ずつ発表していきます。古民家の芸術性に注目した「アート企画」、雪がない地域の人にとっての非日常を逆手にとった「冬の羽後町の”あたりまえ”を楽しむキャンプ場」、客足が遠のく市場の活性化を図る「ネオ朝市」などなど…。ユニークなアイデアが飛び出します。
「新しいものは、すでにあるものを組み合わせてできる」との参加者の発言にも表れるようなアイデアの数々。こうした取組を通じ、町外に移住した人が「羽後町、面白いことやってるやん」と思って戻ってきてほしいといった願いも聞かれました。「羽後町ならでは」のアイデアとして出た”時間の流れがゆっくり”という文言にかけて「実行スピードも遅い」と指摘した参加者は、自分が出した案を「やります!」と宣言。
そして優勝は…ネオ縄文人を名乗るリナさんが提案した、通称「UGOコレ」。羽後町の冬服をリメイクしたモード系のコーディネートをまとったモデルたちが、冷蔵貯蔵庫”氷室”から登場するファッションショーをイメージ。リナさんは「優勝したからには、やるぞー!」と意気込みを語りました。
阿部さんは、「自分では思いつかないアイデアがたくさん出て新鮮だった。みんなで集まる機会を、これからも作っていきたい」と感動した様子。次回は2月17日(土)、阿専のコンテンツについて語るそう。普段はなかなか訪れることのできない冬の阿専に、この機会に足を運んでみては。
【告知】
阿専話会 第二話「阿専のコンテンツを語る会」
日時:2月17日(日)午後3:00〜
場所:阿専(羽後町田代字尼沢140)
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UGONEWS編集部(地域おこし協力隊|岸峰祐)