【#みんなでうごもん】藍染着物編~赤川呉服店さん~

ということで今回は… 赤川呉服店さんにお話を伺いました!

#みんなでうごもん概要記事は こちら ご参照ください。

早速店内へ!

西馬音内盆踊りのものや、藍染めの商品がたくさんの店内で、まずは赤川さんの染めた反物を見せていただきました!

ろいろな原料や染め方を実際に試したからこそ出せる独特の色合い、風合いが素敵です。

普通は白い反物を染めますが、少し生成りがかった反物をあえて選んで染めたり、
染料の濃さや回数を調節することによって絶妙な色を出せるよう考えておられるのだとか…!!

 

また、赤川呉服店のスタッフさんは藍染めの作品で、県展で賞をもらったという実力をお持ちです。
折り紙付きですね…!

 

同じデザインで染めても、1つ1つ表情が違うのが藍染めなのですが、
それでも全く同じデザインの藍染め衣装は作らないという赤川さん。
希望のデザインや、欲しい柄のイメージをお客様からお聞きし、丁寧に染めた反物からオーダーメイドで藍染めの浴衣を作ります。

ここでしかできない柄!

この花火のような絞り、とっても素敵!

なんと、これは赤川さんが編み出した、独自の柄なんです!
長い歴史をもつ藍染めの絞りの技法は、やはりその年月ゆえ、既にやり尽くされているのだとか。
そんな中で赤川さんが編み出した絞り方…!

本当にここだけ、門外不出の絞りの柄です。

 

赤川さんの浴衣の柄は自然をモチーフにしたものなどもあり、
1つ1つにストーリー性をもって作ってらっしゃるものがたくさん!

松竹梅や、鶴亀などオーソドックスなものから、この地域ならではの鳥海山(別名:秋田富士)モチーフなど、
ただ見ても圧倒されますが、その背後にあるストーリーを聞くと
より深みがでる浴衣がたくさんありました…!

 

幾何学模様のデザインのものも柄を並べた隙間にワンポイントを差し込んで、
オンリーワンのデザインに仕上げていました。

盆踊りの踊り手でもあり、和服の作り手でもあるからこその
経験とセンスで華やかな柄ができあがっています。

買い方チャート!

「赤川呉服店」さんで藍染めの浴衣を注文するなら!

 

①イメージやデザインの要望を伝える。

これが最大にして最高に難しく、最高に楽しいところです。
「どんなデザインが出来るの?」「これ!っていうアイディアが浮かばない!」
という方でも、店内のいろいろな絞りの模様や、今までに作った浴衣を見せていただいて、
入れたい柄や、モチーフを伝えたり、こういう雰囲気のもの、というように
オーダーすることができます。


いろいろな絞り、柄の例がずらり。

 

②身長を伝える。

大変な採寸などは和服なので必要ありませんが、着丈を合わせるために身長をお伝えします。

 

③わくわくしながら完成を待つ!

あとは赤川さんに託し、反物に藍染めをして、着物の形に反物を縫ったら完成!でき上がった着物に袖を通す瞬間が待ち遠しいことでしょう!

お値段と、完成までの期間は?

価格は大体1着12万円から。
細部までこだわったデザインや、絞りが大変なものだと20万円ほどになることも。

注文から完成までの期間は状況やその時オーダーした柄にもよりますが大体3か月~1年が目安。

ひとつひとつに手間がかかり、心を込めて作るので、
決して数が多く、早く作れるものではないのですが、
だからこそのこだわりの品を、ぜひこれからの暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

また、基本的にはオーダーして買うことになるのですが、
ごくまれに完成品が店頭に並ぶこともあるのだとか!

ないときの方が多いとのことですが、店頭で見て、「欲しい!」と思えばそのまま購入することもできるので

是非訪れてみてくださいね。

 

お問い合わせはこちら!!

赤川呉服店

〒012-1131

秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字本町44

電話:0183-62-2107

お問い合わせは  お電話、もしくは店頭にて!

 

:::::::::::::::あとがき:::::::::::::::

赤川さんとのお話の中で、時節柄も相まって、布マスクを作った、というお話になりました。

今主流なのがガーゼを裏地にし、おしゃれな表地と縫い合わせるものですが、
そこは、やはりプロ。
お店にある素材を使って、表地も含め、合計4層ものフィルターになるよう試行錯誤されたとのお話を聞きました。

経験に基づくモノづくりの心だけでなく、チャレンジ精神も持ち続けている職人魂が感じられました。

 

藍染めの着物、一着一着にはとてもたくさんの手間暇がかけて作られます。
そして一生もの、それ以上に子供や孫にまで受け継がれていくようなものが、藍染めの浴衣です。

そういったものを安心してお任せできる腕前、
そして何より、自分の作った着物に自信をもって「これいいなあ!」と
自分で納得のいくモノづくりをされている、そのお人柄がとても素敵だなあと感じました!

 

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記者 奥山 紗恵子(NPOみらいの学校 プロジェクトパートナー)

羽後町出身。県外大学卒後Aターン就職。現在は1人暮らし奮闘中。中学校時代には盆踊りクラブに所属し、西馬音内盆踊りでは毎年のように踊っていましたが、、、最近はご無沙汰です。
羽後町らしさ、わかりやすさを追求した記事が書けるように頑張ります!

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