【中学生のやってみたい!で地域貢献に挑戦】
羽後中学生が湯沢ロイヤルホテル・道の駅うごとコラボ。

湯沢ロイヤルホテルや道の駅うごとのコラボで、最近県内の新聞やテレビで話題になっている羽後中学校の取り組み「プロジェクトU(ユー)」。この活動では羽後中学校の3年生総勢83名が総合学習の時間を利用して、地域貢献と社会参画に挑戦しています。前回はプロジェクトUの具体的な取り組み内容をご紹介しましたが、今回は商品開発に成功したチームメンバーにこの活動での学びと目的である地域貢献についてお話しを伺います。

▶︎プロジェクトUの活動内容はこちらから!

コラボ商品が完成!生徒たちに突撃インタビュー。

現在もさまざまな商品開発に挑戦しているプロジェクトUですが、現時点で商品開発に成功した【チーム湯沢ロイヤルホテル】と【チーム道の駅うご】のメンバーにお話を伺うことができました。両チームが開発した商品は次の通りです。

▶︎チーム湯沢ロイヤルホテルの開発商品

・羽後町産夏野菜の冷製パスタセット(完売!)
・羽後中オリジナルベーグル(完売!)
・羽後牛弁当(9/24販売予定!)

▶︎チーム道の駅うごの開発商品

・スイカスムージー(完売!)

「プロジェクトU」は今年から羽後中学校で始まった新たな取り組みであるため、生徒たちだけでなく先生方も試行錯誤を繰り返しながら活動しているそう。さらにコロナ禍で動きが制限されているため、なんとか形にしようと学校側も協力先も懸命にアイデアを出し合い商品開発に臨んでいます。そんな中で商品開発まで漕ぎ着けたチームの生徒たちは、この取り組みからどんなことを学び、どんなことを感じているのでしょうか。

今回集まったのはこちらの6名。

【チーム湯沢ロイヤルホテル】佐藤かおりさん、勝部りなさん、柿崎れのんくん、佐藤めいさん
【チーム道の駅うご】髙橋ゆずさん、月泉ゆうかさん

それぞれのグループから3名ずつ参加していただきました。

 

Q.プロジェクトUの取り組みのどんなところに面白さを感じますか?

佐藤かおり「プロの方と商品を企画する過程で、社会人として働くイメージができたことが面白かったです。」

勝部りな「購入者の興味を引くために企画内容を工夫しているときが面白かったです。」

柿崎れのん「グループでの話し合いの中で、自分が知らなかった羽後町の魅力を知れたことが面白いと感じました。」

佐藤めい「町民の自分でも知らなかった町の美味しいものを知ってもらうための企画を検討する過程が面白かったです。」

髙橋ゆず「購入者の気持ちを考えてレシピを作るのが面白かったです。」

月泉ゆうか「グループとの意見交換で自分の知らないことをたくさん知れたのが面白かったです。」

Q.活動の中でどんなことが難しいと感じましたか?

佐藤かおり「商品として売れるものを作るためにプロの意見を取り入れて開発することが難しかったです。」

勝部りな「思い通りに開発が進められないことから、理想と現実のギャップを埋めるのが難しかったです。」

柿崎れのん「話し合いで違う意見が出るなど、なかなか正解に辿り着かない中での開発が難しかったです。」

佐藤めい「コロナ禍で調理実習が禁止され試作品を自分たちで作れない中、協力者のみなさんのアドバイスをもとに町の魅力を伝える商品を作ることが難しかったです。」

髙橋ゆず「意外性を意識しすぎて提案が通らなかったり、話し合いを重ねてもなかなか正解に辿り着かなかったことに難しさを感じました。」

月泉ゆうか「羽後町産のスイカを使った商品アイデアの開発が難しかったです。」

Q.プロジェクトUの活動を通して成長したと感じたことはありますか?

佐藤かおり「上手くいかない中でもどうすれば目標を達成させられるかを考えられるようになったことです。」

勝部りな「開発した商品の予約をたくさんいただいたことで、多くの人に興味を持ってもらえる商品を作れたことが成長だと感じます。」

柿崎れのん「盆踊りだけでなく食材や自然を通して町の魅力に気づけたことです。」

佐藤めい「話し合いや提案を受ける中でアドバイスを素直に受け取れるようになったことです。」

髙橋ゆず「協力してくれた人との関わりの中で、より人との関わりを深く考えられるようになったことです。」

月泉ゆうか「商品開発の難しさを知って、生産者の方に感謝できるようになったことです。」

Q.この活動のどんなことが地域貢献につながっていると思いますか?

佐藤かおり「地域貢献というと地域の外に町をPRするイメージがありましたが、地域の人に地元の食材を使った商品を食べてもらえたことが地産地消にもなり、地域貢献につながったと思います。」

勝部りな「地元を知ってもらうということは町の人が作った商品を外の人に知ってもらうということだと思います。そういう意味では、町外の人にも町で作った商品を知ってもらうことができたことが地域貢献につながったと思っています。」

柿崎れのん「町民でも町について知らない部分はたくさんあると思います。町の食材を使って開発した商品を町の人に食べてもらうことで、町の人が地元の魅力を知るきっかけになったことは地域貢献につながったと言えると思います。」

佐藤めい「町では若い世代が減っていますが、高齢者の方が生産した食材を使って自分たちが町の魅力を発信できたことが地域貢献につながっていると思います。」

髙橋ゆず「羽後町産の食材を使った商品を町で販売できたことが地産地消につながったので、結果的に地域貢献になったと思います。」

月泉ゆうか「地域の役に立ちたいという思いを総合の時間を活用して実現できたと思います。」

さすがは若者。次々に浮かんでくる発見や学びをぐんぐん吸収して成長している姿が印象的です。プロジェクトUの取り組みは、生徒たちにとって社会で働くことを学べる機会であり、自分たちが住んでいる町と向き合えるとても貴重な時間になっているようです。

UGONEWSではこれからも生徒たちの活動を応援していきます。今後の羽後中生の活躍にも乞うご期待です!

 

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記者:UGONEWS編集部